12月の通信から

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朝日を浴びて近隣を散歩すると、山の樹木はすっかり葉を落とし、収穫の終わった田は凍りつき、寒々とした風景が広がっています。畑の黒い土を真っ白な霜柱が覆って、色とりどりの野菜達が並んでいたころと比べると、荒涼とした光景に見えますが、目をこらすと陽当たりのよい一角にふきのとうを見つけました。地面の下では、秋蒔きの作物の種が、霜も雪も糧にして成長を続けていることを想像し、冬の季節も味わって過ごしたいと思います。

小雪が、お日様に照らされて光りながら舞う空を見上げると、道路沿いの電線にとまる小鳥の群れに出会いました。見事に一定の間隔を保って止まっている様子に関心しながら電柱の下を歩くと、小鳥の群れは、私の動きに反応して一斉に飛び立って上空を旋回し向こう側の電線に移動してしまいました。やや遅れて飛びたつ数羽に、運動会が苦手だった自分の姿を重ね、親しみを感じて見送りました。

11 月から12月にかけては、 講演会や学習会を通して、それぞれの立場で長年、活動を続けて来られた方々のお話を伺う機会に恵まれ、各人の言葉を心の中で反芻しています 。

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