2016年10月の通信から

 あぜ道に真っ赤な彼岸花が咲いています。山際にあるながら小屋のトタン屋根をどんぐりが叩き秋の演奏会です。台風や長雨で心配されましたが、秋晴れの休日、田んぼでは稲刈りが始まりました。8月はお休みしましたので、久々の通信になります。いかがお過ごしですか。
わが家では7月に舅を見送りました。95歳と言う長寿でしたが、突然の別れでした。息子たちの不登校を受け入れて見守ってくれた祖父でした。小4で不登校をし、祖父と過ごした時間が一番長かった三男が、週末に祖父に会うために帰郷する予定の2日前の事でした。「あと、2日だったのに・・・」と絶句し祖父の亡骸をみつめる息子にかける言葉が見つかりませんでした。
家族での通夜の晩、一つの部屋で息子たちと枕をならべて、それぞれの「おじいちゃん」の思い出を語りながら、成人した息子たちと何十年ぶりの家族の時間を過ごしました。まるで、舅からの贈り物のように思えた時間でした。大正、昭和と生きて、先の戦争では、兵士の多くが餓死した南の島トラック島から奇跡的な生還をし、子や孫に、戦争体験をことあるごとに語ってくれましたが、ついに語りきらない思いを胸に秘めたままの旅立ちだったと思います。家族を見送ったさみしさとともに、こうして、戦争の証言者がいなくなってしまう無念さを感じました。舅の法事と重なり、今年は夏の合宿に参加できませんでしたが、9月の例会で、参加した方から合宿のようすを伺うことができました。
仙台で行われた夏の大会を機会に、東北でのネットワークを広げ、不登校や引きこもりについて、子どもの立場に立って考えることができる仲間を増やしていきましょう。

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