2016年4月の通信から

東京で行われた登校拒否・不登校を考える全国ネットの世話人会に参加するために、
新白河のホームで上り列車を待っていると、「上り電車が通過します」のアナウンスの直後に
轟音をとどろかせて新幹線が目の前のホームを通り過ぎて行きました。
間近で見るそのスピードは肝を抜く速さで、新幹線「はやぶさ」の後ろ姿を見送りながら、
「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」という交通標語が頭の中をよぎりました。
「はやぶさ」の走り去ったホームからは、まだ、所々に雪を頂いた那須の山々が、青空の下美しく映えています。
超スピードで過ぎ去った新幹線の中からでは、あっという間の景色でしょう。
ふと、現代の人々の暮らしを俯瞰して見たらあの新幹線のように見えはしないかと思いました。
そんなに長くない人生なのに生き急ぐあまり、今、現在の時間を粗末にしていないか。
もっと、今を味わえたら人生が違って見えはしないか。そんなことを考えながら、
自分も新幹線に乗り込みました。乗っているときはそのスピードをさほど感じないまま移動しています。
でも、新幹線で旅をしたときはいつも感じることなのですが、東京駅に到着してもまだ心は福島に残っていて、
そんなに長距離を移動して来た実感が伴わないのです。魂を置き忘れて来たような心もとなさを感じながら、
東京駅に降り立ちました。折しも、出がけの朝のテレビで、北海道新幹線の一番列車の出発式の実況中継を
見てきたばかりですが・・・。
道程も味わいながら旅をするのは何と豊かで贅沢なこととなってしまったことでしょう。
                 

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