2013年9月の通信から

 日中の暑さはまだ続いていますが、朝晩は涼しくなり、秋の虫たちが鳴き始めました。ここのところ季節のうつろいに目をとめる余裕のない生活をしておりましたが、通勤途上、信号で止まった路肩のススキが風に揺れていて、秋の到来を感じました。猛暑の夏、 いかがお過ごしでしたか。
7月26日に宝塚で開催された登校拒否、不登校を考える全国ネット夏合宿の世話人会で、「あえぎあえぎ大学に入り、就活、その後動けなくなった人が家を居場所にしてひきこもるといった大学以後のひきこもりの方が増えた。小学・中学・高校では、休むことを否定され、休めない子どもが増えている。」という話が世話人の方から出されました。
 足利市では中3年齢の子どもが地元のリサイクル事業所に雇われて建設現場で働き、コンクリート塀の下敷きになって亡くなったそうです。中学年齢では危険な現場での労働をさせることは法律で禁じられているのに、不登校で地域に居場所のない子ども達に、学校が職場体験として扱ってやっていたということです。「家に居場所がない子どもたちの歩む道が浮き彫りになってきた。職場体験を出席扱いにするというやり方はゼロトレランスの方針が教育現場にまで持ち込まれたあたりから出て来た。」ということです。
 かつて、不登校その後にアルバイトを始めたのは不登校を否定されることなく過ごせた子どもからでした。休むことを否定され、自己否定が強くなっている時期にアルバイトをすることは子どもにとって、とてもつらいことです。「不登校になったときに休める子は幸いである。 セイフティネットとしての親の会の役目は大切だ。」という内田良子さんのお話をしっかり胸にとどめたいと思いました。

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