2月の通信から

顔を見せたときの太陽のまぶしさや白い雲の輝きに、春の気配を感じています。お変わりありませんか。
1月は二つの講演会に参加する機会にめぐまれました。16日東京での全国ネット世話人学習会「ひきこもり当事者勝山実さんの講演会と、30日高知での全国ネット主催の講演会に理事として参加させていただいた「森英俊さんの講演会」です。

現在40歳になる勝山実さんは、「ずっと今をどう暮らすかではなく、将来ばかり考えていた。ないものねだりをして、苦手なことを克服しないと、この世の中は生きていけないと思っていた。自分で自分に向かって怒鳴っていた。」とひきこもって苦しかった日々のこと話してくださいました。

医療にかかり、こじれて苦しい時期があり、現在は障害者手帳をもっています。その時期のことを暗黒時代と表現していました。親に対しては「見つめすぎられてもつらい。受け入れられてもつらさは変わらない。(親が子どもを)信じていると、親から虹色のオーラが出る。否定していると、黒いオーラが出る。黒いオーラを出さないでほしい。」

外に出るようになったきっかけは「そんなに注目されていないなとひしひしと感じるようになった。」「いい学校、いい会社に進むことが、ひがみでなく心の底からいい人生ではないと思えるようになった。」「高2までの洗脳でこじれたのだと思うが、世間の価値観からなかなか抜け出せなかった。今は自分が見えてきて自分が好きなことしかやらない。」と語りました。

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高知は「不登校ひきこもり状態と医療の関わりを考える」というテーマでの講演でした。講師の森英俊さんは私達の会の10周年記念のときに講演に来ていただいたことがあります。現在は鳥取で内科・小児科を開業する医師ですが、ご自身が中学時代に不登校から家出をし14歳から17歳まで全国放浪の経験を持つ方です。看護学校の校長、在宅患者の往診など、医師としての忙しい日常を過ごしながら、親の会代表や不登校新聞の理事を務め、多くの方の相談やセカンドオピニオンをなさっています。

森さんは「理想の自分でなくても生きていていいんだと思えたときに楽になった」という当事者の話を紹介なさっていました。現代は成長過程であるがままの自分であることを許されず、自己否定を強めている若者が多いのではないでしょうか。

※抗うつ剤・非定形抗精神薬の話
※レジリアンス(回復力)、主体的治癒ということ
※子どもをケアすることの本質
※子どものこころと命を守るということ

などの森さんのお話を例会などでお伝えしていきたいと思います。

今回の全国10カ所での医療についての講演会・研修会は昨年10月の埼玉を皮切りに神奈川、島根、福島、広島、東京、高知、静岡、長野と続き、2月6日の愛知開催で終了しました。「受ける」にしても「受けない」にしても当事者やその家族が主体となっていくための医療を考えあう機会にしていきたい。との趣旨で開催されました。昨年11月開催の郡山市での西村秀明さんのお話も、まさに、そういうお話でした。あらためて通信でお伝えして行きます。

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