8月の通信から

8月の通信 私の母は終戦の年、国立療養所付属看護学校の学生でした。戦争があと1年続いたら、従軍看護婦として、戦地に赴いていたそうです。戦時中のあるとき、レントゲンの現像室にいて空襲警報に気付かずに逃げ遅れたことがあって、そのときはとてもこわい思いをしたと何度か聞かされたことがあります。また、傷痍兵を駅からタンカで運ぶとき「ほんとに重かった」と言います。

あの時代、多くの若者が国に命をささげました。現代は平和な時代ですが、はたして若い方たちがが自分の命を自分自身のために生きることができているのでしょうか。明日、命を奪われる危険はないにしても、不安と焦燥と孤独を感じ、つらい思いで生きている子どもや若者の存在を感じます。

「不登校Q&A」の無料配布のお知らせを各新聞各社に掲載していただき、その後、多くの方からお電話をいただきました。親、当事者、教員 それぞれが深く悩んでいます。自分の残された命の年月を数えながら生きている当事者もいらっしゃいました。 「家族が崩壊してまでも、命をなくしてまでも、学校とは行かねばならないところなんですか ?」という問いかけが耳に残っています。 (画像は1994年夏に広島で開催された不登校を考える全国合宿でつくられたTシャツです。

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