5月の通信から

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大型連休の朝、近所を散歩しました。水路にはあふればかりの水が走り、広がる田んぼには満杯の水が張られています。朝日を浴びて田の水面がひかり、目覚めたばかりの蛙がのどかに鳴いています。今年は満開の桜の花の上に雪が積もり、季節が行きつ戻りしましたが、確実に移り変わっていくのですね。

そんなことを考えながら、まだ雪をいただいている那須連峰を、遠く田んぼ越しに眺めていると、田の向こう側の農道を、自転車に乗った中学生が数人登校していく姿がありました。自転車をこぐ制服姿、白いヘルメットが朝日を受けながら、自転車の列が学校へ向かって流れて行きます。連休中ですから、たぶん部活なのでしょうか。

かつて、この朝の登校風景を見ながら、登校の列に参加していないわが子を思い、涙が流れたことを思い出しました。後になると違った感慨をもって、この登校風景を眺めるようになるのですが...。

毎年、連休明けは、学校へ行きたくなくなる子が増える時期です。1月に正月返上で全国ネットの世話人が手わけして原稿をまとめた「不登校Q&A」の冊子ができあがりました。私も受け持った箇所を、自分自身や親の会の方々の経験をふまえて原稿をまとめました。この冊子は福祉医療機構の助成事業で発行しましたので、無料でお渡しできます。ご希望の方はご一報ください。

事務局の斎藤さんと二人で、孤立して親子で悩んでいる方にこの冊子のことや親の会のことを伝えたいと思い、新聞社に出向きました。4月29日付けの福島民報と、5月3日付けの福島民友に写真入りで掲載されました。掲載と同時に問い合わせがあいつぎ、不登校やひきこもりで悩んでいる方が多くいらっしゃると感じました。慣れない新聞社まわりで疲れモードでおりましたら、夕食後三男から電話が入りました。三男には「家で悩んでいる人をワンプッシュできるかもしれないよ。疲れるとモチベーションが下がるから無理しないで」と言われ、しばらく三男と話をしていたら、肩の力が抜けていくのを感じました。

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