10月通信から

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西村秀明さんが山口県精神保健センターに臨床心理士として勤務なさっていたころ、所長で医師の久保武さんと共著で出版された「不登校の再検討」は本の奥付を見ると1993年9月初版発行とあるので、長男が小学6年で不登校になって2年後ぐらいに出会った本になります。

先の見えない不安と混乱の中で、この本で出会った西村さんの言葉に、勇気と希望をもらいました。子どもの無理難題に悩んだとき、学校との対応に頭を抱えたとき、夫婦の意見の食い違いで危機を感じたとき、子どものめざしているものが現実離れしていると思われ不安になったときなど、様々な局面でこの本を開きました。

本には折々に引いた傍線がいっぱいです。けっしてマニュアル本でも指南書でもなく、社会の構造を冷静に見つめ、不登校の子ども達や家族の心情に深く寄りったそった本です。17年前に書かれたと思えないほど、この時代を見据えています。私は今でも折に触れてこの本を開き、新たな箇所に傍線を書き加えています。

西村さんを講師としてぜひ福島県にお招きしたいと、長い間考えていましたが、山口県にお住まいなので、なかなか果たせないでおりました。このたび全国ネットの福祉医療機構 社会福祉振興助成事業の一環として全国10か所で医療についての講演会・研修会を行うことになり、福島県での講演会も助成事業の対象になりました。なにしろ遠方なので、遠慮がちに西村さんにお電話をしましたところ「喜んでうかがいます」と、二つ返事で講師を引き受けてくださり、お迎えできることになりました。

2年前の佐賀県での夏合宿の折に、私が司会を担当した「分科会ひきこもり」の助言者をしていただいたので、その後、「ほんとの空くらぶ通信」で西村さんのそのときのお話を連載させていただいたことがあります。教育資料出版会から「子どもの心理・親の心理」「ひきこもりその心理と援助」を出版されており、私はこれらの本も何度も読み返しています。

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