4月の通信から

桜のつぼみ

桜の季節になりました。わが家の桜もつぼみが濃く色づき、時々ぶり返す寒さにも耐えて開花のときを待っています。この季節になると、義父母は花見客のために春早く畑仕事を始めます。じゃがいもの種を蒔き、たち枯れた冬越しの白菜や大根を抜いて耕し、雑草を抜き取ります。春先の農作業は体が慣れていないのでこたえるのですが、花見客に気持ちよく桜を眺めてもらえるように、周辺の畑の景観を整えるのです。

樹齢300年の親樹の他に、わが家には5本の桜があります。実生の苗を移植して育てたものです。まずは義父母の結婚記念樹で樹齢60年余になり親樹に負けないほど見事な樹木になりました。次は樹齢30年、これは夫と私の結婚記念樹でなかなかの枝ぶりで、私達夫婦の紆余曲折ぶりを表しているようです。

あとは長男、次男、三男の樹で、移植した場所の環境や、苗の生来の個性でそれぞれ育ち方が違います。日当たりが申し分なく、土も柔らかいところに植えた樹より、硬い土壌で根を伸ばすのに力がいるようなところに植えた樹が、しっかり根を張って枝を伸ばしているようすが面白いです。開花の時期もそれぞれ数日ずつ違います。しだれ桜ですので、たくさんの枝の中から芯にする枝に添え木をして高く伸ばしていきます。伸び盛りの間は数年ごとに成長に合わせて高い添え木に取り替えます。同じ親樹からの実生の苗も、親木に似た枝ぶりのものもあれば、そうでないものもあります。成長して添え木が不要になるまで、何十年も先の桜の姿を想像しながら、芯にする枝を添え木にくくりつけます。支えてはいても成長する木を締めつけすぎることのないように、ゆるみを持たせて結わえています。花の時期になると樹齢を重ねた桜、若い桜とそれぞれに趣を感じて眺めています。

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